山海経
山海経

三年近く前に買った、山海経(「さんかいけい」、或いは「せんがいきょう」)という書物です。
(平凡社出版、高馬三良訳)

古代中国、紀元前5〜3世紀に成立し、その後数百年間に渡って加筆され続けた『地理書』なのですが、地理と言ってもほとんど神話時代のことが記されているので、奇妙な動植物や鬼神・怪物の類が大量に描かれています。


一部を紹介します。


蛮蛮
いわゆる「比翼鳥」。
目と翼が片方しかない鳥で、つがいになって初めて飛べる。
これが現れると洪水が起こる。


長い髪のある狸のような生き物。
その肉を食べると嫉妬(りんき)をしなくなる。
自家生殖するらしい。

視肉
牛の肝臓のような姿をした、肉の塊のような生き物。
小さな二つの目がある。
全く動くことなく、大地の精気を吸収して生きているらしい。
不気味だがその肉は素晴らしく美味で、しかもいくら肉をとっても再生する。


……こんな具合に、奇怪な生き物やその生息地などが記されているわけですが、これが空想の産物か、それとも別の物を意味しているのかは分かりません。
中には実在の動物に近い物もありますし、視肉は人々の願望から生まれたのかもしれません。

機会があったら、読んでみてください。
| 徒然 | 11:03 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑TOP
鋼殻のレギオス 感想
レギオス

以前、友人に勧められて買った漫画です。
「かなり面白いから二巻くらい買っとけ」と言われて買ってみたのですが、今回はこの漫画について思うところがあったので感想をば。

(レギオスがお好きな方は見ない方がいいと思います)

では、「続きを読む」からどうぞ。
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| - | 16:07 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 ちょい捕捉
 



どうも、トウモロコシのお化けから大分間が空きましたが、また書いてます。
『鉄屑の街』クライマックスでジャンが使用した銃について、ちょいと思うところあったので説明をば。




……
ジャンはトラックを止めて降車し、少し躊躇したが座席の下に置いてあった武器の一つを手にした。

「アサルトライフル?」

「ああ。サムがスラムの骨董市で見つけたのを貸してくれたんだ。俺は銃には詳しくねぇが、AK−47の系統だとか言ってたな」

「ちゃんと使えるの?」

「試射してみたが、大丈夫だ」

安全装置を解除してコッキング操作を行うと、ベルトを肩にかけ、ジャンは研究所の中へと歩き出す。
……




アサルトライフル(突撃銃)というのは、セミオート(単発射撃。薬莢の排出と次弾装填が自動で行われる)とフルオート(引き金引きっぱなしでズダダダダ)の切り替えが可能な銃のことです。
日本ではフルオートで撃てる銃は何でも「マシンガン」で一括りにされちゃいますが。

AK47はソ連の技師カラシニコフが開発したアサルトライフルで、事実上アメリカ軍のM16シリーズ(ゴルゴ13が使ってる銃)のライバルと言って良いかと思います。
命中精度はM16に劣りますが、特徴はその頑丈さと構造の単純さ(=整備しやすい)で、泥水につけても壊れないとさえ言われています。

そのため開発されてから60年以上経ったにも関わらず、旧東側諸国を中心に広く使われ、合法・非合法問わず多くの国でコピー品が造られている上に、民間人にも扱いやすいためテロ集団などにも使用される始末……
「紛争のあるところには必ずこの銃がある」「世界で最も野放しになっている兵器」「史上最も多く人を殺した銃」「小さな大量破壊兵器」などと呼ばれています。
映画などでもテロリスト役がよく使っているようですね。
今後もその改良型が開発されていくと思います。

核兵器などの大がかりな兵器を減らすだけでなく、このような小さな兵器のことも気にかけなければ、大きな戦争は無くなっても小さな戦争は続くでしょう。
『鉄屑の街』の舞台である大スラムには、骨董市にこんなものが転がっている……この辺から世界観の一旦を理解していただければ幸いです。

| 徒然 | 20:46 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑TOP
トウモロコシのお化け
お久しぶりです。
また宿泊研修とかいろいろありました(汗)。


ウィトラコーチェ

学校に発生した『トウモロコシのお化け』です。
黒穂病という病気によって発生する一種のキノコで、メキシコでは『ウィトラコーチェ』と呼び、なんと食用にするそうです。
以前国立科学博物館へ行ったときの記事でも紹介しましたね。

| 変な物 | 13:23 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
多肉植物ミニ寄せ植え
 多肉ミニ

増えた多肉植物で、小さい寄せ植えを作りました。
百均で可愛い鉢があったので利用したら、なかなか良い仕上がりに。
いくつか作って、学校の収穫祭に出そうと思います。
| 植物 | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 エピローグ
酒場のドアが開き、若い男が店に入る。
あのコミュニティ構成員だ。

「よう、ケント。グレースはいないぜ」

「はあ? いないんすか?」

マスターの言葉に、彼は落胆の表情を浮かべる。

「お前が来たら、好きな酒を好きなだけ飲ませてやるように言われてる。まあ座れよ」

「俺が飲みたいのは、グレースさんが注いでくれる酒っす。いないなら帰ります」

「そりゃそうか」

マスターはあっさりと肯定した。

「催涙スプレー喰らっても、お前はグレースのファンか」

「いや、一歩間違えばアブナイ奴みたいに聞こえるっすよ、それ」

「ところで、例のネゲルって科学者だけどよ、コミュニティに拉致されたんだって?」

「ええ、鄭長老も奴にはかなり怒ってたもんで。今頃は解剖台のカエルの気分を、少しは味わってるんじゃないっすか?」

ケントはニヤリと笑う。

「ところでグレースさん、何処に行ってるんすか?」

「どこってそりゃ……見舞いだよ」


………





とある大病院。
ガードマンたちが機関銃で武装した病院など、この国では珍しくもない。

「401号室……ここか」

ジャンは病室のドアを開けた。
一緒にいるのは、リチェ、グレース、そしてダージェン。
殺風景な病室のベッドには、白人の青年が横たわっていた。
頭には包帯が巻かれ、左手には栄養点滴の管が繋がっている。

「……綺麗な顔してるね」

リチェが言う。

「そうだな」

グレースが撃った銃弾はアレクセイの頭に命中したが、その後手術で摘出し、奇跡的に一命は取り留めた。
本人の生命力の強さあってのことだったが、彼はまだ目覚めない。
これから永遠に目覚めることは無いかも知れないと、医者は言っていた。

「……前を向いて歩こう、後ろに目はついていないから……だったよな」

「ええ」

グレースはアレクセイの手をそっと握り、暖かみを確かめた。
ジャンはこのような場面が苦手らしく、一人病室から出る。

「これで……良かったんだよな」

「全力を尽くした結果がこれならば、これが最良の結末ということだ」

同じように病室から出たダージェンが言う。
彼が公安を通じて処理局に根回しをしたおかげで、ジャンとサムは始末書一枚を書いただけで済み、リチェとリーゼも、処罰は免れた。
そうでなくとも彼らは先の脱出劇で、処理局ではすでに英雄扱いになっていたのだから、それほど大目玉を喰らうことは無かった。
爆弾で怪我をしたカンタロスも近いうちに退院し、仕事に復帰できるそうだ。


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| 小説 | 13:05 | comments(3) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 27
 はっと振り向くと、グレースが立っていた。
一体何時の間に、何処から入ってきたのか考える前に、ジャンは叫んだ。

「馬鹿! 逃げろグレース!」

「アレクセイ……? アレクセイよね?」

グレースはジャンの制止も余所に、アレクセイに歩み寄る。
リチェとリーゼが飛び出し、その両腕を掴んだ。

「ジャン! アレクセイを撃つなんて駄目! 何で幼馴染み同士、殺し合わなきゃならないの!?」

彼女の頬には、既に大粒の涙が伝っていた。
アレクセイの生存を知り、今まで眠っていた悲しみが目覚めたのかもしれない。
そしてアレクセイにも、変化が起きていた。

「グレ……ス……」

「アレクセイ!? 私が分かるのね!?」

ジャンはアレクセイの目に、正気の色が戻りはじめたように感じた。

「アレクセイ、もう止めて! もう貴方は苦しまなくていいの! 一緒に……一緒に帰りましょう!」

必死に訴えるグレース。
サムは銃の照準をアレクセイに向けたまま、沈黙している。
傭兵としての勘が、今撃たなくては駄目だと告げていたが、グレースの悲痛な姿にそれが躊躇われた。
アレクセイは銃を降ろし、事態は良い方向へ集結しつつあるように見えた……が。

「……ウアァァァァァッァァァッッ!!」

アレクセイが突如頭を抱え、苦しみ出す。
膝を着き、地面に激しく頭を打ち付け、ひたすら叫ぶ。

「アレクセイ! どうしたの!?」

「グレースさん、離れて!」

リチェがグレースの手を引き、強引にさがらせる。
アレクセイは確かに、グレースを見て理性を取り戻しかけた。
だが憎悪がそれとぶつかり合い、人格のクラッシュを加速させてしまったのかもしれない。

「ォォオオオ!!」

叫びながら、アレクセイはグレースに銃を向けた。

「……これまでだィ!」

サムがアサルトライフルを撃つ。
しかし放たれた銃弾は、アレクセイに当たることはなかった。
寸前に、ジャンがアレクセイに体当たりを喰らわせたのである。

「あのとき俺が……お前を助けられれば……」

アレクセイを押し倒し、その額に拳銃を突きつける。

「こうする以外……お前を救えないなら……!」

「アァァァッ!」

ジャンが引き金を引く直前に、アレクセイの膝蹴りが、ジャンの体を吹き飛ばした。
悲鳴すら上げられずに、ジャンは放物線を描いて床にたたきつけられる。

「が………ッ!」

「ウゥゥゥ………」

アレクセイが起き上がり、追撃をかけようとする。
リチェがジャンの前に飛び出して盾になり、サムは最早一切躊躇せず、アレクセイの背に銃を向けて引き金を引くが、弾が出ない。
アレクセイがジャンに迫った。


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| 小説 | 22:04 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 26
研究所の外には、何台かの警察車両が停まっていた。
特殊部隊用の、人員輸送車である。

「増援はまだか?」

現場指揮官であるダージェンが、部下に尋ねる。

「もう少しかかるとのことです」

「……そうか」

何よりも迅速さが求められる状況と判断したダージェンは、一度に大量の手勢を集める手間を惜しみ、少数精鋭でアレクセイを追跡した。
総監を始めとする幹部数名の逮捕により、公安警察の指揮系統が未だ混乱していたこともあって、大部隊をすぐさま動かすことができなかったのだ。
後発の増援部隊が到着すれば、研究所を包囲できる。

「問題は……」

ダージェンは近くに止められている、ゴミ回収トラックに目をやった。
ジャンたちが既に、ここに来ているということだ。
部下には民間人の保護を最優先にと命令したが、中から聞こえてきた銃撃戦の音、そして壁が崩れるような音に不安が掻き立てられる。

「隊長! 内部の部隊より報告! 軍用と思われるロボットが出現、ターゲットを連れ去ったとのことです!」

ダージェンの脳裏に、一本角の大蛇の姿が思い浮かぶ。
状況は更に混沌としつつあるようだ。

「本部へ連絡! 対装甲用兵器を用意の上、増援の派遣を急げ!」

「はっ!」






………

「玄関はサツが固めてますね」

ワゴン車の中から、若い男が双眼鏡で外を眺める。
ジャン達の逃走に協力した、コミュニティ構成員である。

「ルヴォーさんのトラックも停まってる……無事だといいけど」

「入れそう?」

隣に座る、グレースが尋ねた。

「銃声も聞こえたし、入るのは危険ですよ」

言いながら車を走らせ、側面に回り込む。
研究所を囲う塀の上には有刺鉄線が張り巡らされ、よじ登って入ることはできそうにない。
しかし、塀の近くの地面に直径1メートルほどの穴が空いていた。
車から降りて覗き込んでみると、塀の下をくぐるようにして続いている。
周囲には削られた工業用セメントが散乱し、どうやら一度埋められた穴を誰かが再び空けたようだ。

「誰かがここを通って、中に入ったのかな。とはいえ、やはり危険……って、グレースさん!」

言っている側から、グレースが穴の中に入ろうとする。
構成員は慌てて彼女の腕を掴む。

「お願い、行かせて! 警察に今追われているのは、多分……!」

グレースもまた、ダージェンから「これ以上関わるな」という連絡を受け、大蛇についての情報を聞かされていた。
そしてラジオで、パトカーを奪って逃走中の男と、それを追走するゴミ回収トラックのニュースを聞き、ジャンと同じ結論に至ったのだ。
追われているのは連れ去られた昔の仲間……大蛇の口調からすれば、恐らくアレクセイだと。

「駄目っすよ! グレースさんの身に何かあったらオレ、公開処刑にされちまいます! いや、されなくても自分で腹をかっさばいて……」

最後まで言い終わる前に、彼は悲鳴を上げて倒れた。
グレースが護身用の催涙スプレーを吹きかけたのだ。

「ごめんなさい! 店で好きなだけ飲ませてあげるから、許して!」

スプレーをポケットに押し込むと、グレースは穴の中に潜っていった。
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| 小説 | 22:21 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 25
 
刹那、明確な殺意と共に、リチェ目がけて銃弾が発射される。
鈍い音がして、リチェの頭が後ろに弾かれた。
その瞬間、引き金にかかったジャンの指を抑えていたものが、消し飛んだ。

「うおぉぉッ!」

アサルトライフルがフルオートで火を噴き、廃莢口から湯水の如くから薬莢があふれ出す。
だがアレクセイは横にステップを取ると、そのまま跳躍して近くの柱の影に隠れる。

「ジャン、こっち!」

リチェがジャンの腕を掴み、近くの曲がり角を曲がる。
そして壁に張り付いて、銃弾から身を隠す。

「リチェ、怪我は……」

ジャンはリチェの顔を見て、言葉を失った。
彼女の額の端、銃弾の当たった場所の人工皮膚が剥がれ、その下の金属フレーム……人間で言う頭蓋骨が露出していたのだ。
リチェはジャンを安心させようと思ったのか、微かに笑って見せた。

「端の方に当たったから、フレームの丸みで銃弾が外に逸れたみたい。小口径の弾だったし、大丈夫よ」

「……そうか」

ジャンは彼女の傷から目を逸らし、壁に張り付いたまま曲がり角に顔を出し、アレクセイの隠れている柱を覗いた。

「アレクセイ! もう止めてくれ! お前はもっと優しい奴だったはずだろう!?」

ジャンは懸命に呼びかける。

「互いに温め合わなきゃ、スラムじゃ生きていけねぇ……俺にそれを教えてくれたのは、お前じゃないか!」

再び銃声。
直後に、怒鳴り声が聞こえた。

「大スラムが無くなれば、そんなもの必要ない!」

……彼は既に、自分の知っているアレクセイでは無いのか。
ジャンの頭を、そんな想いがよぎった。

「終わらせるよ……ジャン! お前も……お前の好きな、鉄屑の街と一緒にいなくなれ!」

アレクセイがジャンの方へ向かって駆け出す。
人間の動きよりも、野生動物のそれに近かった。
ジャンは唇を噛みしめながらも、再びアサルトライフルを撃とうとする。
しかし突如、乾いた音を立てて、ジャンとアレクセイの間に缶詰のような物体が転がり込んだ。
アレクセイが反射的にバックステップを取った瞬間、缶詰が僅かに火を噴いて炸裂し、濛々とした白煙が周囲に広がった。

「な……!?」

狼狽するジャンの腕を、誰かが掴む。


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| 小説 | 13:24 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鉄屑の街 24
 

「ドンピシャだ!」

ジャンはすぐさま、その後を追う。
この通りを戦場にするわけにはいかないので、銃撃はできない。
在る程度、安全と思われる距離を取りながら、サクモ研究所まで追走し、その後は……彼自身のやり方で決着をつける。

「考えてみれば今やってること、始末書じゃ済まないかもな」

ジャンはふと、場違いな発言をする。

「下手すれば、処理局をクビになるかもね。あんたのことだから、その後の事なんて考えてないだろうけど」

「鄭爺さんに頼んで、コミュニティの運び屋にでも雇って貰うさ。退職金プラス今までの貯金でお前を処理局から買い取れば、何も問題ない」

「買われてあげてもいいけど、あのお爺さんを私の背後に立たせないでね」

憎まれ口を叩きつつ、リチェは車内に置いてあった双眼鏡を手にし、パトカーの様子を確認した。

「……後部座席に何か大きい武器を積んでる」

「大きい武器?」

「よく見えないけど、形からして多分RPGだわ」

ロシア製の対戦車用グレネードランチャーで、この種の火器では世界で最も多く、そして長きに渡って使われている代物だ。
かつて紛争の絶えなかったこの国ではありふれた武器であり、大スラムでも役人の目を盗んで時々売られている。
それを奪ったか、或いは研究施設に置いてあった物を持ち出したのかも知れない。

「対戦車用の火器なんて、一体……」

言いかけて、ジャンは一本角の大蛇のことを想い出した。
堅牢な装甲を纏っていたようだが、対戦車用ロケットには耐えられないだろう。
大蛇との遭遇を予測して、重火器を用意したのではないか。

「火傷じゃ済まないかもね、私たち」

「よせやい、悲観論は」

ジャンはひたすらパトカーを追走するが、相手はゴミ回収者など目に入っていないのか、攻撃はない。
10分ほど追走し、大スラムを抜け、廃墟となったかつての工業地帯に出た。
忌まわしい記憶が、ジャンの脳内に蘇る。

「見えてきたぜ……」

コンクリートの城のような施設を睨み、ジャンは呟く。
玄関にある立ち入り禁止の表示を突き破り、パトカーはそのまま施設内へと突入していく。
ジャンはトラックを止めて降車し、少し躊躇したが座席の下に置いてあった武器の一つを手にした。

「アサルトライフル?」

「ああ。サムがスラムの骨董市で見つけたのを貸してくれたんだ。俺は銃には詳しくねぇが、AK−47の系統だとか言ってたな」

「ちゃんと使えるの?」

「試射してみたが、大丈夫だ」

安全装置を解除してコッキング操作を行うと、ベルトを肩にかけ、ジャンは研究所の中へと歩き出す。
内部にはクモの巣が張り、不気味な雰囲気に包まれている。
パトカーは少し奥で止まっていて、運転していたあの男が降りるのが見えた。
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| 小説 | 21:41 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
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