どうも、トウモロコシのお化けから大分間が空きましたが、また書いてます。
『鉄屑の街』クライマックスでジャンが使用した銃について、ちょいと思うところあったので説明をば。
……
ジャンはトラックを止めて降車し、少し躊躇したが座席の下に置いてあった武器の一つを手にした。
「アサルトライフル?」
「ああ。サムがスラムの骨董市で見つけたのを貸してくれたんだ。俺は銃には詳しくねぇが、
AK−47の系統だとか言ってたな」
「ちゃんと使えるの?」
「試射してみたが、大丈夫だ」
安全装置を解除してコッキング操作を行うと、ベルトを肩にかけ、ジャンは研究所の中へと歩き出す。
……
アサルトライフル(突撃銃)というのは、セミオート(単発射撃。薬莢の排出と次弾装填が自動で行われる)とフルオート(引き金引きっぱなしでズダダダダ)の切り替えが可能な銃のことです。
日本ではフルオートで撃てる銃は何でも「マシンガン」で一括りにされちゃいますが。
AK47はソ連の技師カラシニコフが開発したアサルトライフルで、事実上アメリカ軍の
M16シリーズ(ゴルゴ13が使ってる銃)のライバルと言って良いかと思います。
命中精度はM16に劣りますが、特徴はその頑丈さと構造の単純さ(=整備しやすい)で、泥水につけても壊れないとさえ言われています。
そのため開発されてから60年以上経ったにも関わらず、旧東側諸国を中心に広く使われ、合法・非合法問わず多くの国でコピー品が造られている上に、民間人にも扱いやすいためテロ集団などにも使用される始末……
「紛争のあるところには必ずこの銃がある」「世界で最も野放しになっている兵器」「史上最も多く人を殺した銃」「小さな大量破壊兵器」などと呼ばれています。
映画などでもテロリスト役がよく使っているようですね。
今後もその改良型が開発されていくと思います。
核兵器などの大がかりな兵器を減らすだけでなく、このような小さな兵器のことも気にかけなければ、大きな戦争は無くなっても小さな戦争は続くでしょう。
『鉄屑の街』の舞台である大スラムには、骨董市にこんなものが転がっている……この辺から世界観の一旦を理解していただければ幸いです。